【2002年1月13日】
奈良の冬の代表的イベント「若草山焼き」が今年も行われました。
若草山は、三つの笠を重ねたような姿から三笠山とも呼ばれています。
山焼きが行われるようになったのは、春日大社、興福寺、東大寺の領地争いがきっかけといわれています。この問題が表面化した1760年、奈良奉行が境界争いを5万日預かると仲裁し、関係者立会いのもと山を焼いたことがきっかけだと言われているそうです。そのほかに、新芽が出やすくするためだとか、害虫の駆除のためだとかいろいろ言われているようです。
前は毎年成人の日に行われていましたが、ハッピーマンデーで成人の日が改正されたため、毎年成人の日の前日に行われるようになったそうです。もちろん雨天の場合は順延されます。
今年はいいお天気だったので、予定どおり、13日に行われました。
ポカポカ陽気で、よい見物日和となりました。
お昼ごろから、若草粥のふるまいや、和太鼓の演奏など、イベントも目白押し。夜店もたくさん出て、一層盛りあがります。
5時50分、まず花火が上がります。約200発と小規模ながら、珍しい冬の花火に大歓声。そして午後6時、いよいよ点火されます。下から徐々に点けられるため、なかなか火は見えてきませんが、私がいた国立博物館前からもしっかり炎が見え、けっこうな迫力でした。
燃え始めてからさらに近い東大寺の前へ移動してみると、さすがに近いだけあって、迫力ありました。こころなしか、見ている顔が温かく感じたりして。近すぎて山頂までは見えませんでしたが・・・。ここで花火を見るともっとすごい迫力だったかも。ただし、人の数は並大抵じゃありません。すごかったです。
ホテルやビルなどの高いところから見ると全景が見れてよかったのではないでしょうか。