*** 3日目(2004/11/21 Sun) ***
 
今日は日曜日。
朝6:30起床。ちゃんと起きれた。
そりゃそうだ。早く寝たし。ぐっすりだ。(とか言いながら、バス移動は結構寝ている)
今日もいい天気だ。

まずアルルへ向かう。
ゴッホゆかりの地である。
1時間ほどバスで走ってヴィンセント・ヴァン・ゴッホの「アルルの跳ね橋」の絵のモデルになった跳ね橋に到着。といっても、当時のものはすでになく、復元されたものである。
ゴッホゆかりの地にはこうした看板がありました。 アルルの跳ね橋。アルルの街外れにありました。

なんにもない普通の川にポツンとあった。
写真撮るだけで移動。今度はアルルの街の中に入る。
次もゴッホの絵に出てくる場所である。
「療養所の中庭」の療養所である。
ここは実際に、ゴッホが晩年入退院を繰り返していた病院で、現在は文化施設となり、中庭は一般公開されていた。
病院の表です。
 
 
結構そのまま現存されてました。ここは外国からの観光客が多かったです。
…って私もか。
 
文化施設ということだけど、なんだかちょっと寂し気な感じがした。
なんか…ここは…嫌な感じ?
ちょっと第六感働いたか?(ときどき感じる)

次はアルルの中心地、市庁舎やサン・トロフィーム教会がある広場でちょっと休憩して、そこから少し歩いた所にあるまたまたゴッホの絵の「夜のカフェテラス」のカフェへ。
ゴッホがよく通っていたといわれるカフェらしいです。
 
今は「カフェ・ヴァン・ゴッホ」という名前になっている。まだ朝なのでオープンはしていなかった。
次は、円形闘技場へ。その近くに紀元前25年ごろに建てられたという劇場があるのだが、そこは中には入れず、柵の外からの見学。ちょっと残念。このへんのローマ遺跡は世界遺産に登録されている。まず、最初の世界遺産だ。
円形闘技場も紀元1〜2世紀に建てられたもので、歴史あるローマ闘技場らしい。
入口にトイレがあったので利用したのだが…。トルコ式の水洗トイレで衝撃的(笑)
「どっち向いてやればいいの〜!」「ひえ〜!うわ〜!」「カバン置くとこない〜」と大騒ぎだ。
ここの絵もゴッホは描いている。円形闘技場。
その上、また事件。
この闘技場にはにゃんこがいっぱい住んでて、かわいかったので撮影しようとした。遠くにいた猫(こ)を撮ろうと望遠をめいっぱいにしたら、カメラがエラー表示。
電源切ったら一度は戻ったものの、もう一度望遠したら、またエラー。
その後、電源を切っても、また入れたら勝手に望遠しはじめエラー。そのまま何度やっても同じ状態でなおらなくなった。カメラが逝ってしまった…。
まだフランスに来て36枚撮りを1本しか撮ってないのに…。まだ午前中なのに…。フィルム8本も持って来たのに…。なぜか、この旅では、ツアーの面々でカメラが壊れる人が続出した。
しょうがないので、デジカメの撮影サイズを1つ落として(撮影可能枚数が増えるのだ)、デジカメをメインカメラにし、人に撮ってもらう用は1台だけ持って来ていた使い捨てカメラを使うことにする。
それにしてもショックだ。おかげで猫も何匹か撮り損ねたし。
かろうじて撮れたにゃんこたち。右はよく見ると2匹います。
10年以上使いこんでるカメラなので、修理するかどうかも迷うところだ。
最近は1年に1回も使わないような状態だし。新しいのを買うのも悩んでいる。

せっかくの世界遺産だというのに、変な思い出だけが残ってしまった。
最後にまたまたゴッホの「黄色い家」の絵のところへ向かう。町の外れである。ゴッホが住居兼アトリエとしていた建物はすでに残っていない。
高架があるからかろうじてわかる・・・か?
ここのそばの駐車場からバスに乗り込み、次の街へ出発である。
次はアビニョンである。
1時間も走れば着く。
アビニョンに到着。まずは昼食である。
さらに味が怪しくなる。見た目はおいしそうであるが、食べると味がしない。どういうことだ?お肉も煮込んであるのに味がしない。スープもいろんな野菜が入っているようなのに味がしない。素材の味ってどこへいった?(笑)
このあたりから気づく。つけあわせの野菜はいんげんか人参が多い。とくにいんげんは1年分食べたのではないかというぐらいに食べた気がする。
味なしスープと味なし赤ワイン煮込み。煮込んで味がないってどういうこと?
この店はどうやらツアー御用達のようで、あっちにもこっちにも日本人ツアー客の団体がいた。他のツアーは人数も多く、「あんなんじゃなくてよかったよなあ」と口々に言っていた。

今日のドリンク(ドリンクはもともと付いていないので、毎食各自頼む。水すら出してもらえないので、何かしら頼まねばならない)は白ワインにしてみた。今までのお店には赤しかなかったので、フランスの白ワインは初である。
白ワインは基本的に好きだし、値段もジュースとかわらないので、多い方を頼んだら・・・。こりゃまた多い。写真(白いポット)では多そうに見えないと思うが・・・。たぶん400mlは入っている。手前のグラスはかなり大きめのワイングラスであるが、そのグラスに軽く4杯はあった。料理がまずいので、フランスパンをつまみにワインを飲んでしまって…。食事が終わった頃にはベロベロだった(笑)
ここのデザートは大胆にフルーツカゴ盛りだ。勝手に剥いて食え!って感じでナイフ付き。せめて林檎ぐらい剥いてほしいなあ。同じテーブルに座ったご夫婦で来ていたご主人が代表で剥いてくれた。いいご主人だー。(30代前半の若いご主人。今回男性陣はみな若い!一人はあねさん女房でご主人20代だったし)
べろんべろんで足元ふわふわ状態のまま、観光へ。意識して歩かなければこけそうである。やっぱワインは足に来る。
最初は、アビニョンといえば、これである。
お〜どるよお〜どるよ♪ アビニョンの街
フランス民謡の「アビニョンの橋で」の舞台だ。
“アビニョンの橋で 踊るよ 踊るよ”って歌っているが、実際は踊るほど大きな橋ではない。途中で壊れてなくなっているし。本当は、アビニョンの橋の“下”で踊るよ踊るよ、という説もあるらしい。語呂が悪いのでこうなったとか。
橋の本当の名前は「サン・ベネゼ橋」という。

街の中へ移動する。この街は城壁に囲まれた街だ。
今日は日曜だからか、街は閑散としていた。
酔ってるわ、街は静かだわで、いまいち印象に残っていない。店もほとんど開いていないし。
街の中心にあるノートルダム・デ・ドム大聖堂と法王庁宮殿 街側からみたサン・ベネゼ橋。渡るのは有料。
結局、軽く店を冷やかした程度で集合場所に戻り、ベンチに座ってのんびり酔いを冷ます。寒くもないし、心地いい。ジュースでも飲みたかったけど、自動販売機が街中にない。サービスエリアやガソリンスタンドにはあるけど、道路に販売機ってほとんど見かけなかった気がする。たばこもたばこ屋さんだし。コンビニもほとんどない。スーパーが頼りだ。
今日の宿泊先リヨンを目指す。
ちょっと遠く3時間かかる。
しかも、ホテルがかなり町外れなので、リヨンの街中で食事をしてから向かうということだ。
リヨンに着いたらもう真っ暗だ。
食事の予約時間までかなり時間があったので、街の中心のベルクール広場で休憩する。
広場から見える高台にあるノートル・ダム・ドゥ・フールヴィエール寺院。ライトアップされててきれいでしたが、デジカメでは伝えられない〜。
この広場の真ん中に大きな銅像(馬に乗っている。誰だったか・・・覚えていない)があったのだが、そこに座って青年がスケッチをしていた。(たぶん写真の夜景を書いていたのか?)その像を撮ろうとカメラを向けると、その青年、さっと立ちあがり、場所を空けてくれた。
いい人だー。
別にいててもいいのに。暗いから写らないし、実際、その像すらうまく写ってなかった。日本みたいに夜が明るいわけじゃなく、街灯もかなり少ないので、写真に写すのは難しい。像も巨大で離れないと全部写らない、離れたらフラッシュが届かない。だめじゃん。
よさそうな街だったのに、ここはたった20分ほどで終わり。もったいない。

レストランに向かうが、もともとのオープン時間が19時からだったようで、着いたら従業員は賄いを食べてた。(18:30に着いた)
でも、中で待たせてもらえた。

キッシュ。これはおいしかった!ツアーで出された食事で一番おいしかった。 とんかつ?衣がベタベタで全部剥がして食べる。
 
チョコレートケーキ。甘い…
 

早く着きすぎたせいで、ゆったり食事ができた。
そしてホテルに移動…。
が、運転手さんが迷ってしまい、ホテルに着くのがえらく遅くなった。ホテルは住宅地の中にあった。
まわりは真っ暗である。個人だったら絶対行けなかったと思う。
今日はダブルベッドだ。
結局、ホテルに着いたのは夜9時。
今日は明日出発が早いので早く寝なければならない。
だがなんのことはなく、歩きに歩いてくたくたにくたびれていたので、早々に眠った。