今日は7時起床。ゆっくりである。
朝ご飯はイマイチで、パンとドリンク、ヨーグルト、少しばかりのチーズ程度しかなかった。
今日は、念願のモン・サン・ミッシェルが見れる。
フランス行きの1番の目的がモン・サン・ミッシェルを見ることであった。これを見るために来たと言っても過言ではない。
『生きてるうちに見たかった所ベスト5』の1つである。
9時にホテルを出発。
サービスエリアに2回WC休憩に寄っただけで、あとは走るだけである。
お昼すぎにようやく目的のモン・サン・ミッシェルが見えてくる。
残念ながら霧雨で煙っていた。ここにきて雨である。私にとって“メインイベント”であるにも関わらず。ツイてない。
それでも、車内から「うわぁ〜〜」と感嘆の声が上がる。ここを見たかった人が多かったようだ。
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憧れのモン・サン・ミッシェルが… |
近づいてきた、近づいてきた… |
写真撮影のためにバスを停めてくれる。
「ああ、このシルエットだあ」と感動!
とはいえ、バスを停めたのは普通の道路で、危ないのですぐに出発。
まずはモン・サン・ミッシェルの島内へと進む。
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モン・サン・ミッシェルは海に囲まれています。 |
──モン・サン・ミッシェルは「聖ミカエルの山」という名前をもつ岩山である。伝説では、司教オベールの夢に大天使ミカエルが現れ、そのお告げにしたがって岩山に礼拝堂を建てると、森の中にあった岩山は一夜にして海に浮かぶ孤島になったといわれている。──
文豪ビクトル・ユーゴーが「海上のピラミッド」と賞賛したように、その昔は満潮になると島全体が海に囲まれていたらしいのだが、島に渡る橋(堤防)をつけたがために、潮の流れが変わってしまったようだ。今年の春ごろからモン・サン・ミッシェルを元の姿に戻すための工事を行うということだ。
車は島の中まで入れないため、手前で下ろされる。
見上げればモン・サン・ミッシェルの修道院が見える。
島に入るとまず門があり、そこをくぐるとすぐに“グランド・リュ”と呼ばれる言わば島のメインストリートである。両脇にはお土産物屋さんや飲食店が並ぶ。とはいえ、ほんの短い距離である。道幅も狭く急勾配の坂である。
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モン・サン・ミッシェルに到着。雨でうまく写真が撮れない…。 |
いよいよである。 |
グランド・リュの入口。
先頭を歩いているのがにしやんです。 |
「いよいよだ〜。」とワクワクするも、まずは昼食ということで、島内のレストランに向かう。
今日は、モン・サン・ミッシェル名物“オムレツ”である。
モン・サン・ミッシェルのオムレツは変わっている。卵をいくつ使ってるんだ?というほどでかいのだ。100年以上も前にプーラールおばさんという人が作って、いまや島の名物になったオムレツである。そのプーラールおばさんのお店はグランド・リュの入口にあるが、ここはちょっぴりお高いらしい。元祖のお店はツアーでは無理なので、グランド・リュのレストランへ。小さなお店で、すでに満員である。
他の客はムール貝とか食べてておいしそう。フランスは牡蠣やムール貝が安くておいしいらしい。ワインとあうだろうなあ。
私たちは名物料理である。
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まずサラダ。やっぱり人参が鎮座。
白いのはセロリでした。パスタのサラダに見えた。ナプキンがすごい折り方! |
メインのオムレツ。
こりゃどう見てもパンケーキだよ。 |
デザートは洋梨のシャルロット。ノーマルだ。 |
さて、感想は・・・。
「名物にうまいものなし」
オムレツとはいえ、スフレのようにフワフワスカスカな感じである。私のはまだ焼けていたけど、ほかの人のはドロドロアワアワ状態だった。泡だて器で泡立てていたから、泡立っていた。まったく固形化していない人のもあった。さすがに残してたけど。
私はほとんどパンケーキ状態だったので、ケチャップももらって、べっとりつけてなんとか食べれた。ケチャップがなければ、食べれないと思う。だって、味なかったし。
で、さっそく観光である。
先にも述べたように、岩山に建っている修道院である。
よって、登る登る登る。
入場券売り場に着いた時にはすでに息が切れていた。ふぅ。というより、このツアーが始まってから歩き詰めだったので、ずっと筋肉痛状態。
入口が混雑していたので、いまどきの若者のように、階段などに座りこんでいる。本当にきつかった。
入口を入ってもまた登りである。
まずは展望台まで登ってしまうようだ。
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着いた!上から見たわたってきた堤防。 |
まだ引き潮状態。 |
塔のてっぺんには大天使ミカエルが。 |
一通り写真を撮ったら中を観光してまわる。
写真を撮るのに必死で、いまいち説明を聞いていなかったので、よくわかっていない(笑)
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聖堂 |
中庭の回廊 |
回廊の柱の彫刻はすべて模様が違うらしい。 |
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中庭 |
食堂 |
貴賓室 |
何度となく壊れ、建築・増築しているので、ゴシック様式だのロマネスク様式だのが混じっている。
修道院の観光が終わって、ホテルにチェックインする。
今日のホテルはプチホテルのようで、グランド・リュからちょっと階段を上がったところにあった。坂に建っているからなのか、複雑な造りである。
1フロアに4つぐらいしか部屋がない。部屋の広さもまばらでアタリハズレがあった。
チェックインしてくつろいでいると、ワイワイガヤガヤと廊下から聞こえる。なにかと出てみると、みんなで他の人の部屋を見て回っていた。内装が違うらしい。私の部屋は広いらしい。「広いーー、テーブルがあるーー!私の部屋にはこんなんあらへんー!」と大騒ぎである。隣の部屋を覗いてみると、たしかに狭い。
私の部屋はWベッドだったが、隣はツイン。スーツケースを広げるスペースがない。しかし、明るい。私の部屋は窓が小さく、路地のそばで外から丸見えだし足音がよく聞こえる。そして暗い。
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ホテルの入口 |
私の部屋 |
今までのホテルより狭いけど、これでも広かった。 |
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しかし、枕もとの絵が怖い… |
もちろんエレベーターはない。3階だったので、結構上ぼり下りした。 |
他の人の部屋も見せてもらう。いろんなタイプがある。廊下がある部屋や、かわいらしい部屋。極めつけは、なんと私の部屋の倍はあろうかというぐらい広い部屋。いったい何人用の部屋?というぐらい広い。10人ぐらいでおしかけてもちっとも狭くない。
部屋が狭い人は「いいなー、いいなー」とずっとうらやましがっていた。
夕食までずいぶん時間があるので、フリータイムとなった。
お土産屋さんを巡りながら、写真を撮って回る。
父親への土産にTシャツを買って、自分にモン・サン・ミッシェルの2005年のカレンダーとシルバーのリングとポストカードを買った。ここでも日本語を話せる人がいた。
よく見ると、土産物屋によって値段が違う。カレンダー一つとっても1ユーロ以上違うので、全部の店を巡ってから買った。ぬかりなし。
ポストカードも自分に送るつもりで買った。いつも海外に出ると友人にカードを送るのだが、今回は慌てていたので、住所を控えてくるのを忘れて誰にも出すことができなかった。
郵便局があったので、そこに入って書いていたら、いきなり電気消されて、「マダーム!ほにゃらら〜(もう閉店よー)」
慌てて、ポストカードを見せて「STAMP PLEASE!」と言って、切手だけ売ってもらった。よかった。出すのはあとでもいいし。しかし、人がいるのに電気消すか?“1分たりとも残業するか!”という感じだろうか。日本ではありえない。局員は私と一緒に出て、鍵をかけてさっさと帰ってしまった。
郵便局はホテルのそばだったので、部屋に戻って書くことにした。
このポストカード、届いたのはつい最近である。表に「Air Mail」と書き忘れたため、どうやら船便で届いたようだ。1ヶ月かけて届くとは。送料は航空便の値段なのに〜!でも、出したことすらすっかり忘れていた(笑)
また外に出て観光。
島内に教会があった。サン・ピエール教会である。
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入口にジャンヌ・ダルクがいた。 |
なんだかホーンテッドマンションみたいだ。 |
教会内部のジャンヌ・ダルクを修理中。 |
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ここにもジャンヌ・ダルク。 |
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よくわからないが、ジャンヌ・ダルクを奉った教会なのだろうか?
外に出るともう暗くなってきていた。まだ17時半だが、冬なので日が短い。
モン・サン・ミッシェルがライトアップされている。
きれいだ。うっとり。
これが見たくてこのツアーを選んだ。他のツアーでもモン・サン・ミッシェルは観光に含まれているが、夜はパリに戻ったり、他の観光地に移動することが多い。
雨もあがったし、来たかいがあった。
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ライトアップが始まりました。 |
夜の帳が下りて |
ますますロマンチックに。 |
島内をうろうろして写真を撮る。人がかなり少なくなっている。
ちょっと怖いぐらいである。
18時半の集合時間まで、モン・サン・ミッシェルの夜景を堪能した。
さて、夕食である。
島をバスで出て対岸のホテルにあるレストランに行く。
後でわかったことだが、島内のレストランは遅くまで開店していないらしい。
でも、対岸のレストランも景色がよかった。
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私の席から…♪ |
窓からライトアップされたモン・サン・ミッシェルが見える。
私の席からだと、ちょうど真正面にモン・サン・ミッシェルが見えてベストビューである。
こりゃ、少々まずくてもロケーションが助けてくれるぞ。と思ったら、やっぱりまずかった(笑)
今晩のメニューは、生ハムのサラダ、チキンのクリームソースかけ、オードブルにカマンベールチーズ、デザートがあったはずだが、写真を撮るのを忘れたようで、何を食べたか覚えていない。たしかケーキかパイだったと思う。印象に残っていないので、たぶん普通の味だったのだろう。生ハムはおいしかったが、メインと一緒についていたライスがだめだ。久しぶりの白いご飯ということで、みな嬉々としていたが、ひとくち食べて沈黙。タイ米でパサパサポロポロでまずい。残してしまった。チキンも胸肉でパサパサだった。
今日のドリンクはシードル(林檎のお酒)である。この地域の名物である。葡萄がとれないこの地域は林檎が多い。シードルはイマイチだった。全部呑んだけど。
チーズもイマイチだった。妙に臭い。クセが強い。
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生ハムのサラダは普通。 |
まずいご飯 |
レストランの庭からチャレンジするが…。デジカメで夜景は難しい。 |
にしやんはちゃっかり牡蠣を食ってやがった。
「だってここの料理おいしくないんですもん」
おいおい…。
食べ終わって、帰り道、バスを停めてもらって夜景を眺める。
遠くから見てもやっぱりいい。
写真を撮ろうとするが、やはり、三脚がないためブレまくって撮影はできない。
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普通に撮るとこんなに暗い。 |
夜景モードにするとブレブレ。
これでもかなりマシなほう。 |
雲に影が映ってきれいだったのに。 |
でも、いっぱい記憶に焼きつけてきたからいいか。
部屋に戻るとやっぱり暗い。
でも、明日も早いので、さっさと寝よう。
この島内はボイラー設備があまり整っていないので、お湯が出ないかもしれないと脅された。
朝、お湯が出なかったらやだなあ。
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